前回の記事でディオファントスについて紹介しましたが、その中でディオファントスの墓碑に刻まれた問題にふれました。
「彼の人生の6分の1を少年時代として過ごし、その後12分の1の期間を青年として過ごした。さらに人生の7分の1を独身で過ごし、その5年後に息子が生まれた。息子は、彼の人生の半分を生きた後に亡くなった。そして4年後、彼もまたこの世を去った。」
というものです。今回はこの問題を一緒に解いてみませんか?
方程式の立て方
ディオファントスの生涯を 年とすると、次の条件を方程式にまとめられます:
- 彼の人生の6分の1を少年期に費やした →
- さらに人生の12分の1で髭をたくわえた →
- 人生の7分の1を過ごして結婚した →
- 結婚して5年後に息子が生まれた →
- 息子はディオファントスの人生の2分の1しか生きなかった →
- 息子が亡くなってからディオファントスは4年後に亡くなった →
これらをまとめて、ディオファントスの全生涯を表す方程式を作ります。
方程式の解法
この方程式を解くために、すべての項を整理していきます。
- 両辺から を引きます。
- 分母の最小公倍数を見つけて、共通の分母にします。6、12、7、2の最小公倍数は84です。
- すべての分数を一つにまとめます。
- を一つにまとめます。
- 両辺を9で割ります。
- 両辺に84を掛けます。
解
ディオファントスが亡くなった時の年齢は 84歳 です。